京都祇園祭の日程は?見どころやアクセスは?
2017/04/30
京都の夏を代表する「京都三大祭」の1つとして、毎年7月になると祇園祭が盛大に開催されます。
この伝統的なお祭りを見るために、世界中から観光客が訪れる京都の祇園祭ですが、詳しい日程や見どころ、アクセス情報についてお伝えさせて頂きます。
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京都祇園祭の日程は?
7月に開催される京都祇園祭ですが、実はこの祇園祭は普通のお祭りとは違い、1ヶ月もの長い期間で開催されるといいます。
毎年、7月1日~31日の日程で開催され、祭り初日の「吉符入(きっぷいり)」から始まり、最終日の「疫神社夏越祭(えきじんじゃなごしさい)」が終わるまで、ほぼ毎日のように行事が開催されるそうです。
※1ヶ月という長い日程で開催される祇園祭ですが、行事の中には関係者のみで行われる非公開の儀式もあるようですが、それでもほとんどの行事は見ることができるそうです。
京都祇園祭で行われる行事の中で、特に有名な儀式の日程については、
◆宵山(よいやま)
・前祭:14日~16日
・後祭:21日~23日
◆山鉾(やまぼこ)
・鉾建て:前祭は10日~13日
・山建て:前祭は12日~14日
・山鉾巡行:前祭は17日(朝9時から)
・山鉾建て:後祭は17日~21日
・山鉾巡行:後祭は24日(朝9時30分から)
・お迎提灯:10日(夕方4時30分から)
・神輿洗式:10日(夜8時から)
・神幸祭:17日(夕方4時から)
・神輿渡御出発式:17日(夕方6時から)
・還幸祭:24日(夜10時から)
・花傘巡行:24日(朝10時から)
・疫神社夏越祭:31日(朝10時から)
が主な日程となっているそうです。
他にも、色々な行事が行われる祇園祭は、京都の八坂神社(やさかじんじゃ)を中心に開催されるお祭りですが、昔は「祇園御霊会(ぎおんごりょうえ)」という名前で、お祭りが行われていたといいます。
祇園御霊会の歴史は非常に古く、869年に「御霊会」という儀式が行われていた記録が残っており、これが京都祗園祭の始まりと言われているそうです。
また、八坂神社は、神道と仏教の神様を一緒に祀っている神社として有名で、当時は仏教の神様として「牛頭大王」を祀っていたといいます。牛頭大王は、災い・疫病を退ける力を持つと拝められており、この当時は疫病が大流行していたために、都を救い、祈るための行事として御霊会が開催されていたといます。
それから時は流れ、室町時代の祗園祭は、各町内の人たちが山鉾(神社の祭礼で引く屋台に飾る物の一つ)を作り、それを祭り内で練り歩くようになったとそうです。※この時代の祇園祭は、すでに八坂神社だけの祭りではなくなっていたそうで、応仁の乱が発生した際でも、山鉾巡業だけは行いたい!という要望が町の人たちから出ており、その記録が今でも残っているようです。
しかし、町の人たちの要望を受け入られず、それから約30年余りの間、祇園祭は行われなかったといいます。
それでも祗園祭に対する想いは町の人たちの心に根付いており、第2次世界大戦時も祭りは中断されたものの、現代までなくなることはなく、京都を代表するお祭りとして、祗園祭は脈々と受け継がれてきたといいます。
京都祇園祭の見どころは?
京都祇園祭の見どころの1つ「宵山」は、祭りのメインイベントである「山鉾巡業」の前夜祭のような行事で、提灯などで山車(山鉾)を豪華に飾り、笛や太鼓などのお囃子を流して披露するそうです。
さらに宵山では、旧家・商家などで代々受け継がれてきた貴重な品物を、一般にも公開して祇園祭を盛り上げてくれるといいます。
古くから京都の伝統や品物を代々受け継いできた旧家や商家は、ご先祖様に高貴で有名な方がいる場合が多いので、この日だけは、普段は見ることができない貴重な品物の数々を見ることができる、またとない機会のようです。
京都祇園祭の最大の見どころと言えば、巨大な山車が京都市内を練り歩く「山鉾巡業」がありますが、この山車(山鉾)の上には山の形で作った屋根が乗せてあり、さらに鉾(ほこ)や長刀などの豪華な装飾も施されているといいます。※豪華で色鮮やかな山車の装飾の中には、今から500年以上も前の物もあるそうです。
山鉾巡業では「辻回し」と呼ばれる、普通に考えれば構造上、曲がることができない山車(山鉾)の下に竹を敷き、人の力によって回す姿は、まさに圧巻だといいます。
特に、京都祇園祭の1番の見どころである山鉾巡業は、毎年必ず混雑するそうで、有料で見学できる席はあるものの、こちらも毎年すぐに売り切れてしまうそうです。※有料でゆっくり見たい場合は、旅行会社のツアーを利用すれば、有料席が付いている場合もあるそうです。
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京都祇園祭には前祭りと後祭りがあるの?
実は、京都祇園祭には「前祭り(さきまつり)」と「後祭り(あとまつり)」があることから、祭り期間中の宵山や山鉾巡業は2回行われるといいます。
前祭りと後祭りで、どちらに行こうか迷われる方もいらっしゃるかも知れませんが、祭りに参加した方たちの声を見てみると、「前祭り」のほうが華やかで規模も大きかったようです。
また、後祭りも豪華で華やかさはあるものの、山鉾巡業では、祭りに参加しない山車もあるようです。※宵山も、前祭りは歩行者天国や出店がありますが、後祭りではないそうです。
混雑ぶりに関しては、どちらも混雑はしますが、「後祭り」のほうがゆっくり見学するのには向いているそうです。
京都祇園祭のアクセスは?
京都祇園祭のアクセスは、
◆電車でアクセスする場合
・JR京都駅からバスで約30分、バス停:祇園下車で徒歩すぐ
※車で向かわれる際は、京都祇園祭の当日は各所で交通規制が敷かれるそうなので、できるだけ公共機関を利用するのがおすすめだそうです。
例年、交通規制は10~28日まで、京都市中心街 四条通や烏丸通の周辺などで実施されるそうで、特に15日・16日は18時23時までは四条通(東大路~堀川通)、烏丸通(御池通~高辻通)などの一帯は歩行者天国となるため車両通行禁止。※14日と21~23日は、交通規制はないそうです。
他にも、17日の朝8時~14時10分頃まで、24日の朝の8時30分~13時30分頃までは、四条通や河原町通などが順次車両通行止めとなるようです。。※また、山鉾町周辺では10日から順次交通規制があり、10~28日の間は一部の時間帯で四条通が車両通行止めとなるそうです。
会場:八坂神社ほか
住所:京都府京都市東山区祇園町
お問い合わせ:075-561-6155(八坂神社)
075-223-6040(山鉾連合会)
まとめ
京都祇園祭は宵山や山鉾巡業はもちろん、他にも数々の見どころあるイベントが盛大に行われますので、京都の伝統的なお祭りを体験しながら、迫力ある光景を楽しんでくださいね。
また7月は暑い時期ですので、熱中症対策をしながら水分補給も忘れずに摂るようにしてくださいね。
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