砂かけ祭の歴史とは?開催日は?アクセスは?
日本では毎年、全国で色々なお祭りが開催され、多くの観光客でにぎわっておりますが、奈良には「砂をかけあう」という、一風変わったお祭りが開催されているようです。
一見するとただの砂遊びのように思えますが実は毎年、奈良で開催されている「砂かけ祭」は非常に長い歴史をもつ、由緒あるお祭りのようです。
そんな砂の祭典、奈良の砂かけ祭についての歴史、開催日、アクセスの方法についてみていきましょう。
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砂かけ祭の歴史とは?
奈良県にある廣瀬大社(ひろせたいしゃ)で開催される砂かけ祭りの歴史は長く、日本書紀にかかれている内容によりますと、約1300年前に天武天皇が奈良の地に「水の神」を奉り、五穀豊穣を祈願するための「大忌祭(おおいみのまつり)」としてはじめたのが砂かけ祭りの起源とされています。
そして今でも砂かけ祭りは豊かな実りを祈願・感謝するための御田植祭(おんだまつり)とも呼ばれ、大和の奇祭として有名なお祭りだといいます。
祭りで使用する砂ついても、戦前までは砂かけ祭りの為だけに大和川からわざわざ砂を運んでいたそうですが、現在では廣瀬大社の中に、キレイな砂地が整備されているそうです。
砂かけ祭の開催日はいつ?
砂かけ祭りでは、廣瀬大社の境内にある砂を雨に見立て、五穀豊穣を祈願するために砂をかけ合うお祭りですが、実は廣瀬大社は水の神社であるにも係わらず、あえて砂を使うところがユニークなお祭りです。
砂かけ祭りの開催日についてですが、毎年2月11日に開催されています。
当日は11時頃から廣瀬大社の拝殿で「殿上の儀」がはじまり、拝殿前・広場で行なわれる砂のかけ合い「庭上の儀」は、14時頃からはじまり、2部構成になっているそうです。(砂かけ祭りの終了は15:30頃)
砂をかける前にまず、拝殿前・広場には4本の青竹が立ててあり、しめ縄を張り、これを田んぼに見立てているそうです。
そして主役である「田人」と「牛」役の人が登場し、手にした鍬(くわ)、鋤(すき)、犂(からすき)・馬杷(まぐわ)などの農具を使って田植えや田作り、苗代作りの所作を行います。
その後、太鼓の合図によって「田人」と「牛」、さらに参拝者が砂をかけ合うそうです。砂のかけ合いは1回5分ほどで太鼓の合図で終了し、主役である「田人」たちは一旦、退場します。
そして、鋤・鍬を2回ずつ、犂・馬杷を3回ずつの合計10回繰り返すそうです。
※昔は、合計12回繰り返していたそうですが、体への負担が大きいということで10回に減らしたそうです。
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砂かけ祭へのアクセスは?
砂かけ祭りが開催される廣瀬大社へのアクセスは、
◆車でアクセスする場合
西名阪道・法隆寺インターより約5分。
◆電車でアクセスする場合
・JR大和路線・法隆寺駅下車し、東南へ3キロほど。
(駅からタクシーで約5分。徒歩なら約30分)
※最寄りのバス停は「城古」「城古東」があります。
・近鉄高田本線・池部駅下車し、東北へ2.5キロほど。
(タクシーで約4分。徒歩なら25分。)
・近鉄橿原線・結崎駅下車し、西へ4キロほど。
(こちらは徒歩よりもタクシーがオススメです)
住所:〒636-0051
奈良県北葛城郡河合町川合99
電話:0745-56-2065
なお、廣瀬大社は無料駐車場もありますが、砂かけ祭り当日は、神社に隣接している「株式会社ヒラノテクシード」が駐車場を無料開放してくださるそうですが、すぐに満車になってしまうようなので、砂かけ祭りをみる際はなるべく現地に早く着くようにした方が良いそうです。
まとめ
見ているだけでも楽しめそうな砂かけ祭りですが、近くで見る際の注意点として「体が砂まみれ」になってしまうようです(笑)。
砂対策として、カッパやゴーグルなどを用意しておくと良いそうで、カバンや荷物などを持っていても隙間に砂が入ってくる可能性もあるので、できるだけ手ぶらの状態で汚れても良い格好でみた方が良いかも知れません。
そして砂のかけ合いが激しければ激しいほど、五穀豊穣に恵まれ、秋の実りが豊かになるそうなので、砂かけ祭りに参加する際は完全防備で楽しんでくださいね。
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