インフルエンザ予防にマスクは推奨しない!?厚生労働省の発表によると・・・
毎年、国内で猛威をふるうインフルエンザですが、インフル予防のためにマスクをする方も多いなか、厚生労働省はインフル予防にマスクは「推奨しない」といいます。
なぜ厚生労働省は推奨しないのか?その理由について見ていきましょう。
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厚生労働省がインフル予防にマスクを推奨しない理由は?
2018年も大流行しているインフルエンザですが、厚生労働省によると1月15日~21日にかけて病院で診察を受けた人のうち、インフルエンザと診断された患者さんは283万人もいるそうです。
学校や職場でもインフルエンザに感染する方が増えてくる時期でもありますが、感染を少しでも避けるための予防策の1つとして「マスク」があると思います。
しかし、マスクをつけることは厚生労働省によると、感染拡大を防ぐのに有効だが、自分を守る手段としては推奨していないといいます。
インフルエンザに感染する経路として、感染者のせき・クシャミによる飛沫(ひまつ)感染や、ウイルスが付着したドアノブや電車の吊革などに触れた手で鼻・口などを触ることで感染する接触感染などがあるそうです。
そのため、インフルエンザ患者がマスクをつけることで、ウイルスを飛ばさないようにする対策としては重要ですが、感染していない人がマスクをつけることは、あまり需要ではないといいます。
理由として、インフルエンザに感染していない人が予防としてマスクをつけていても、ウイルスを鼻や口から吸い込む危険は低減できるものの、完全に防ぐには普通のマスクではなく「防毒マスク」のような物でなければ、ウイルスの侵入を防ぐことは難しいようです。※接触感染は防げないそうです。
インフルエンザウイルスは感染力が高いことから、感染を予防するには、ウイルスに触れないようにすることが重要だといいます。
インフル予防に効果的なマスクはないの?
手軽に購入できる一般的なマスクといえばガーゼマスク(織布マスク)がありますが、実は、ウイルスのほうがマスクの網よりも小さいため、ガーゼの上からマスクをつけていたとしても、インフルエンザウイルスの侵入を完全に防ぐことは難しいそうです。
インフルエンザウイルスの侵入を防ぐには、ウイルスよりも目の細かいマスク(N95マスク)をする必要がありますが、こちらはガーゼマスクよりも値段が高く、さらにマスクの網目の密度が高いことから、呼吸しづらいというデメリットがあるようです。
そのため、インフル予防としてマスクをつける場合は、「不織布マスク」を選ぶのがオススメだといいます。※ガーゼマスクが全く効果がないといえばそうではなく、ウイルスは浮遊していることもあるため、ガーゼマスクによって吸い込む量を減らす効果は期待できるそうです。
他にもマスクをつけることで鼻や口を保温・保湿することができ、インフルエンザウイルスは低温・乾燥した環境を好むことから、マスクの保温や保湿効果によって、ウイルスを増やしにくくする効果も期待できるようです。
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インフルエンザの根本的な予防法は?
インフルエンザに感染しないための予防法として推奨されているのが、
1.外出後の手洗い・うがいを徹底する
2.予防接種をする
3.インフルエンザ流行時期は人混みを避ける
4.部屋の湿度を保つ(湿度は50~60%)
5.しっかりと栄養や休養をとり、無理をしない
普段の生活で人混みを避けることは難しいかも知れませんが、特に外出後の手洗い・うがいだけは忘れずにするようにしたいですね。
また、インフルエンザに感染してしまった際は、症状が治まったあとも体からはウイルスが排出されており、成人の方の場合は発症から5日後、子供の場合は発症から10日後くらいまでは人に感染させる恐れがあるため、インフルエンザになった場合は無理をしないように、ゆっくり休むことが感染拡大の防止になるといいます。
まとめ
インフル予防としてマスクは、「感染拡大を防ぐのに有効だが、自分を守る手段としては推奨していない」と厚生労働省は発表していますが、保温・保湿効果もあることからマスクは無意味ではなく、予防効果を高めることは期待できると思います。
しかし、マスクをつける=完全に予防できる訳ではないので、手洗いやうがい、予防接種などの対策をしつつ、少しでも感染リスクを減らしたいですね。
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